マーケティング再入門
「SWOT分析の復習」
事業を評価する際のフレームワークの定番中の定番が、SWOT分析(スウォット)です。皆さん、既によくご存知かと思いますが、ざっとおさらいしておきます。
SWOTの、Sは Strengths(強み)、Wは Weaknesses(弱み)、Oは Opportunities(機会)、Tは Threats(脅威)です。
SWOT分析は、外部環境としての機会/脅威と、内部環境としての強み/弱みをそれぞれ書き出していきます。
「機会×強み」に該当するものついては、市場機会に恵まれていて、内部資源(例えば、技術力、商品力、営業力など)が豊富であれば、積極攻勢に出るべきしょう。
逆に、「脅威×弱み」に該当するものについては、事態が悪化する前に、善後策を打たなければなりません。場合によっては、市場からの撤退も考慮しなければなりません。
SWOT分析で注意すべきなのは、機会と脅威、強みと弱みを、安易に決めつけないことです。
弱みだと思っていたことが、実は、強みに転化することも多々あるからです。
例えば、田舎の小規模な味噌醤油製造会社の場合、一見すると、田舎と小規模というのは、20年前であれば弱みに見えたかもしれませんが、インターネットショップがほんの数千円のランニングコストで運営できようになった今の時代においては、むしろ強みと捉えられるかもしれません。
その逆に、強みだと思っていたことが弱みに転じることもあるため、SWOT分析は、1つの事業について、1回だけやればよいというものではなく、ことあるごとに外部環境(機会/脅威)と内部環境(強み/弱み)を再検証し、舵取りをしていく必要があります。
年頭にあたり、皆さんも事業の計画を立てられることも多いと思いますが、過去に作ったSWOT分析の評価軸を一度見直しをしてみると、新しい発見があるかもしれません。
(by インディーロム 渡邉修也)