マーケティング再入門 
「クラスター分析とは・その2」

前回はクラスター分析の「階層的手法」の概要を復習しましたが、今回は「非階層的手法」について復習します。

階層的手法は、全ての回答から似たような回答同士をくっつけていく中で、群(グループ、集合)が形成されていくというものでしたが、このやり方は、実際のデータから1つ1つ積み上げていくため、理想的といえばそうなのですが、手間がかかるのと、大量のデータの場合は、専用のプログラムでもあればなんとかなるものの、エクセルくらいしか持っていない一般ビジネス層には敷居が高いと手法です。(少数なら、コツコツやればなんとかなりますが。)

一方、非階層的手法の方は、あらかじめ、群を分ける基準(ルール)を決めておいて、そのルールに従って、実際のデータを仕分けしていくやり方です。

アンケート調査などでよく見かける例としては、ノートパソコンを購入する際の重視事項として、「性能」「機能」「価格」「デザイン」「重量」「バッテリー持続時間」「ブランド力」などについて、それぞれどれくらい重視するのか、5段階評価で点数をつけてもらいます。

一方で、実際に購入したブランドと製品、購入した際の重視点をたずねる質問も用意しておきます。

こうすることで、ノートパソコンを選ぶ際の重視点と実際に購入したブランドや製品の関連性が見えてくることが期待されます。

それと合わせて、性別、年齢、職業、年収などのデモグラフィック情報が加われば、どのようなデモグラフィックの層が、どのような点を重視してノートパソコンを選び、実際にどのブランドのどの製品を購入しているのかが分かります。似たようなアンケートは、自動車や家電品などでもよく行われているので見かけることも多いでしょう。

アマゾンのおすすめ商品や、SNSやブログの画面横に表示されるターゲティング広告は、原理としては、この商品を選んだ人(この情報を検索した人)は、この商品や情報にも興味がある可能性が高いという、クラスター分析の結果によって動いているわけです。

余談ですが、世の中、面白いビジネスが沢山ありまして、タワー型マンション専門のポスティング業者さんがあるそうです。タワー型を購入できる年収、家族構成など、マンションごとに傾向があるそうで、また、タワー型ですが、世帯数もそれなりの数がまとまっているので、それに絞り込んでポスティングするととても効率が良いそうで、そのポスティング業者さんには依頼がひっきりなしにあって急成長しているそうな。

とても分かりやすいクラスターというわけですが、オートロックなどセキュリティが厳しいとされるタワー型マンションに入り込みポスティングするノウハウと、マンション管理のセキュリティの抜け穴の方が気になりますね。

(by インディーロム 渡邉修也)