アンケート再入門 
「第2回 オンライン・アンケートのメリット・デメリット」

前回は、インターネット上には、格安なオンライン・アンケートサービスがあり、もっと気軽にアンケート調査をやってみましょうという話をさせていただきました。

では早速!、といきたいところですが、その前に、オンライン・アンケートと従来のアンケートとで、何が違うのか、みてみたいと思います。

<オンライン・アンケートのメリット>
(1) アンケート用紙の配布・回収のための「送料」がかからない。
(2) デジタル処理されるので、結果がすぐにわかり、分析もしやすい。
(3) 写真や動画像をみながら回答できるサービスもある。
(4) 回答ミスや回答漏れを防止できるサービスもある。

まだまだありますが、主なメリットはこんなところでしょうか。(1)の「送料がかからない」というのは、アンケートの対象者(回答者のこと)が多くなればなるほど、メリットが多くなります。

例えば、1,000名の対象者にアンケートをお願いしようとすると、往復の郵便料金は、80円×2通(往復)×1,000名分=160,000円となります。それに、アンケート用紙や挨拶文などを1,000部、コピーや印刷をしようとすると、少なくともプラス数万円はかかるでしょう。

しめて約20万円。印刷・配布・回収コストは、1通当たりの約200円程度となるでしょう。

まあ、これで、1,000通全て回収できれば、安いものだと思われますが、実際には、1,000通出しても、全部返ってくるわけではありません。2~3割返ってくれば恩の字としなければなりません。つまり20万円かけても、7~8割は無駄になる可能性が高いわけです。郵送式アンケートのコストは、1通当たり500~700円くらいと見積もっておいた方がよいということになります。

なかなかのコストですねぇ~。でも、アンケートを回収した後はもっと大変なんです。回収したアンケートを、エクセルなどに入力する作業、そして、集計する作業が待っているからです。

仮に300通回収できたとすると、それを入力・集計するのは、それなりの労力を要します。「選択肢式」の設問だけならまだ楽ですが、「自由回答」の設問が多かったりすると、途端に大変な作業となります。自分でやるか、パート・アルバイトの方にお願いするか、外注に出すか?いずれにしても、コストには違いありません。

この入力・集計作業が済んで、ようやく結果が出るわけです。結果は、各設問の選択肢ごとの回答数を、単にカウントしただけの、単純集計(GT集計=グランド・トータルとも呼ばれます)として、まずは出てきます。

アンケート調査で、よく「属性」と呼ばれている性別、年齢層別、職業別などで、さらに細かく集計したり、分析したりというのは、その先の作業になります。

いや~あ、アンケートって手間がかかるもんなんですねぇ。調査会社や代理店に頼むと、メッチャ高いのも分かりますねぇ。

オンライン・アンケートは、送料がかからす、結果がすぐにわかること、また、サービスにもよっては、集計・分析機能までついているものもあります。これらが、数千円から数万円で済んでしまうとしたら、コスト面でのメリットは大きいといえるでしょう。

しかしながら、オンライン・アンケートにもデメリットはあります。

対象者がインターネットに接続可能な環境にあるのか、アンケートフォームに面くらうことなく、回答できるだけのITリテラシーがあるのか、といった問題です。こうしたハードルを乗り越えられない方々、例えば、お年寄りなどが、対象者から除外されてもよいのかどうか。調査目的によって、慎重に検討する必要があるでしょう。

次回は、こうした問題点も含め、オンライン・アンケートにおける調査企画、調査設計というものを考えてみたいと思います。

<“アンケートメーカー”ご案内サイト>
http://enqmaker.jp/

(by インディーロム 渡邉修也)